東北中央道、日沿道、山形横断道3団体 菅官房長官等へ要望

吉村美栄子山形県知事が会長を務める東北中央自動車道建設促進同盟会、日本海沿岸東北自動車道建設促進同盟会、宮城・山形横断自動車国道建設促進同盟会は11月22日、菅義偉内閣官房長官、石井啓一国土交通大臣、二階俊博自由民主党幹事長、太田充財務省主計局長らに要望活動を行った。

要望には吉村知事のほか、新潟県の高橋邦芳村上市長、山形県の鈴木洋金山町長、仁科洋一小国町長や、新潟県の益田浩副知事をはじめ、沿線の県・市町関係者、村上市観光協会事務局長の伊藤朋子氏や最上峡芭蕉ライン観光の船頭・横井ゆき氏が参加した。

主な要望項目として、東北中央自動車道に関しては「東根~尾花沢」間、「霊山~福島」(福島県区間)間の早期完成、日本海沿岸東北自動車道に関しては「酒田みなと~遊佐」間の早期完成、東北横断自動車道酒田線に関しては「月山~湯殿山」間の事業化に向けた調査・着手の検討など。

二階幹事長は豪雪地域にある3路線の状況に理解を示し「国土強靭化に向けて、雪対策も強靭化対策の計画に入れる必要がある」と述べた。

石井国交相は「東北中央道では、一部区間において有数の軟弱地盤箇所があり、時間をかけて対策している。日沿道の早期開通のため、地元の協力をお願いしたい」と応えた。また急勾配・高い標高で特に冬期に走行が危険になる月山道路について「現状の課題は認識している」とし、酒田線・月山~湯殿山間の高規格化に前向きに取り組む姿勢を示した。

また地域の声として参加した横井氏は「現状ツアーの場合、滞在時間が限られるため、通常ルートより時間短縮を求められることがある。高速道路が整備されれば、滞在時間も増え、存分に舟下りを満喫してもらえる。」と語り、充実した東北周遊観光の実現に向け3路線の整備を訴えた。

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