国土交通省湯沢河川国道事務所は、東北中央自動車道のうち秋田県湯沢市上院内~下院内を結ぶ国道13号「院内道路」(延長3㌔)を11月5日に開通すると発表した。開通時刻、開通式典等は決まり次第発表する。
湯沢雄勝地域は特別豪雪地帯であり、東北の直轄管理区間で、特に上院内エリアは月山エリアに次ぐ最大積雪深240㌢を記録する豪雪地帯となっている。秋田・山形県境の国道13号は災害による通行止めの発生頻度が高いうえ、冬期の運搬排雪作業などによる片側通行規制など、著しい交通機能の低下で地域住民の生活に影響を与えている。
「院内道路」の開通で、走行性・安全性が向上し、幹線道路としての機能が通年で確保される。また、県産のえだまめやいちごを東京都中央卸売市場へ安定的な物流により輸送。効率化を図り、荷崩れなどの心配も軽減し、商品価値の向上に寄与する。
秋田県雄勝、山形県最上、宮城県大崎の3地域では、「東北のへそ」として3県が主体となり、広域観光情報をPR。院内道路は観光拠点間の速達性を確保する構想道路ネットワークの一部として機能し、3地区連携の観光周遊が促進され、今後の観光客の増加が期待される。総事業費は128億円。