福島県相馬市~秋田県横手市間(総延長約268㌔)を結ぶ東北中央自動車道の全線開通に向け、湯沢市~山形県新庄市間の早期開通を目指す建設促進フォーラムが、11月4日、湯沢グランドホテルでオンライン開催された。秋田・山形両県の県境周辺の自治体や商工団体などが主催。新型コロナウイルス収束を見据え、「“道”が拓くアフターコロナの地方創生」をテーマに、女性4人によるパネルディスカッションのほか、秋田・山形両県代表者の意見発表等も行われた=写真=。
冒頭、秋田県南高規格幹線道路建設促進期成同盟会会長の佐藤一夫湯沢市長は、「東北中央自動車道は福島・山形・秋田を結ぶ重要な社会基盤。早期全線開通に向け、地元の切実な声を関係各方面に強く訴えていきたい」と挨拶した。山形・秋田両県知事代理による来賓挨拶の後行われたパネルディスカッションでは、ハッピーロードネットの西本由美子理事長が、「道づくりは人づくり、人づくりは道づくり、道路の整備促進は、地域を活性化し、子供の生活を守り、子供の未来に繋がるもの」、石巻商工会議所常議員の木村美保子女性会会長も、「道づくりは、子供達や若い人達がどこの地域にいても世界に発信でき、闘えるような仕事ができるようにすること」と続けた。
稲庭うどん小川の小川選子専務取締役は、「コロナ禍を経て、地方の役割が見直されてきている。都会も地方も、誰もが分け隔てなく活躍できるよう高速道路の担う役割は重要だ」と話した。
最後にコーディネーターの湯沢商工会議所・松田悦子常議員は、「高速道路が地域に果たす役割はとてつもなく大きい。民間と行政が力を合わせて一日も早く高速道路を通してネットワークを繋げていくことが何よりも大事だ」と締めくくった。
その後、新庄・湯沢地域間高規格幹線道路建設促進同盟会会長の佐藤英司金山町長が「必要な予算の確保」、「東北中央自動車道新庄・湯沢間の整備促進」、「重要物流道路への指定」を求める大会決議文を読み上げ、満場一致で採択された。