福島県鏡石町とNEXCO東日本東北支社は2月28日、東北自動車道の「鏡石スマートIC」を、3月13日午前6時から24時間運用にすると発表した。
鏡石スマートIC(福島県岩瀬郡鏡石町)は、須賀川ICから4・3㌔、矢吹ICから7・6㌔の鏡石PAに併設され、2007年9月からの社会実験を経て、09年4月1日から本格運用を開始。これまでの運用時間は午前6時~午後10時までだった。利用可能車種は、ETC搭載の普通車、軽自動車等と9㍍以下の中型車。
24時間化については以前より、「帰宅時間を気にせずゆっくり帰る事ができるため安全運転につながる」、「物流2024年問題への対応が容易になる」など地域住民や企業から期待の声が多数寄せられていた。そこで鏡石町は昨年2月に住民説明会を開催。参加者から、24時間化に取り組んでほしいなどの要望が多数あったことから、国などに積極的な要望活動を実施していた。
鏡石スマートICの24時間化により、ドライバーの拘束時間短縮など周辺企業の輸送効率化が図られ、新たな企業誘致による地域産業の活性化や物流効率化が期待される。鏡石役場~白河厚生総合病院間の所要時間は、同スマートICを利用した場合は約16分、利用しない場合と比べ約10分短縮することから、昼夜問わず時間的にロスなく、シームレスで迅速な救急搬送が可能となり、地域の医療活動を支援する。
また、観光地等での滞在時間の増加、早朝や深夜の業務利用など多様なライフスタイルへの対応が可能となり、地域住民の更なる利便性向上が期待される。