[caption id="attachment_11307" align="alignleft" width="300"] 渡辺国土交通副大臣に提言を手交する古田岐阜県知事、新田富山県知事[/caption]
東海北陸自動車道建設促進同盟会、東海環状道路建設促進期成同盟会は7月21日、国土交通省へ提言活動を実施した。両同盟会会長の古田肇岐阜県知事、東海北陸自動車道建設促進同盟会副会長の新田八朗富山県知事、東海環状道路建設促進期成同盟会副会長代理の服部浩三重県副知事は、国交省内で渡辺猛之副大臣と面談。東海北陸道の早期全線4車線化と東海環状道西回り区間の早期完成等を求める提言書を手交した。
古田岐阜県知事らは、「広域道路ネットワークは、強靱な国土形成を資するもの」とした上で、昨年発生した「令和2年7月豪雨」の際、東海北陸道と東海環状道が一体となって、命をつなぐ物資の輸送に大きな役割を果たしたことを説明。「災害時の緊急輸送路としても重要な道路」として、両道の整備推進を訴えた。
東海北陸道については、約4割の区間が未だ暫定2車線である現状から、正面衝突等の事故や交通渋滞が発生し、大規模災害時の復旧に支障を来すなど定時性、安全性の確保が課題として挙げられている。このため、提言では飛驒清見IC~白川郷IC間、福光IC~南砺スマートIC間の事業化を含めた早期の全線4車線化を求めた。
東海環状道については、西回り区間の24年度供用予定の山県IC~大野神戸IC間、(仮称)北勢IC~大安IC間、26年度供用予定の養老IC~(仮称)北勢IC間を「可能な限り前倒し開通を」と要請。併せて、東回り区間の土岐JCT~可児御嵩IC間、可児御嵩IC~美濃加茂IC間の早期4車線化を訴えたほか、美濃加茂IC~関広見IC間を4車線化の優先整備区間に選定することを求めた。
これらの提言に耳を傾けていた渡辺副大臣は東海北陸道の4車線化、東海環状道西回り区間の整備の必要性に理解を示し、前向きに対応していく姿勢を示した。