3月20日に4車線化が完成した東海北陸自動車道・白鳥IC~飛騨清見IC間。待望の4車線化が実現したことで、課題だった冬期の慢性的な渋滞が解消されたほか、ゴールデンウィーク(GW)期間中の渋滞も、暫定2車線だった時と比べ約9割も減少したことが、NEXCO中日本名古屋支社の調べで分かった。
4車線化完成1カ月後の交通量は、白鳥IC~高鷲IC間1万1300台/日、高鷲IC~荘川IC間1万300台/日、荘川IC~飛騨清見IC間1万100台/日。このうち、昨年11月に4車線化運用となった白鳥~高鷲間では、冬期の交通集中による渋滞が解消。高鷲付近の鷲ヶ岳スキー場で入込客数が4%増えたほか、温浴施設利用者が約1・6倍増加するなど、観光振興にも寄与していることが示された。
GW期間中の交通量は、暫定2車線だった前年度から約3割増加して2万3300台/日で推移。その一方で、渋滞回数は9割も減少した。昇龍道プロジェクト等の効果もあって、全国の高速道路の平均約2割増加を上回る交通量が、4車線化によりスムーズに流れたことを物語る。
渋滞解消とともに事故件数が4分の1に減少。対向車線への飛び出し事故がゼロになるなど、暫定2車線の課題が解消された。