東海北陸道4車線化総決起大会2月13日開催 財投活用等で早期着手を!


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「東海北陸自動車道全線四車線化総決起大会」が13日、東京・平河町の海運ビルで開催され、日本海国土軸と太平洋新国土軸とを連携し、強靭な国土形成に資する東海北陸自動車道の全線4車線化に着手するよう、気勢を上げた。会場内は地元の想いを伝えるべく、沿線関係者ら総勢220人以上が結集。熱気に包まれる中、渋滞緩和や事故防止、リダンダンシーの確保とともに、伸長著しいインバウンドをさらに推進する昇龍道プロジェクトを支えるためにも「早期全線4車線化を」と参加者全員、拳を突き上げた。


富山県、岐阜県の主催、東海北陸自動車道建設促進同盟会、東海北陸広域地域整備連絡会議、東海北陸道地域整備推進協議会、富山県道路整備促進協議会、岐阜県東海北陸自動車道建設連絡協議会の共催で行われた「東海北陸自動車道全線四車線化総決起大会」。会場のホール内はのぼり旗とお揃いの鉢巻き姿に身を固めた参加者で埋め尽くされ、国会議員や国、NEXCO中日本等の関係者に対し、全線4車線化の早期着手を訴えた。


暫定2車線区間については、頻発する交通渋滞や、対面通行であるが故に発生する正面衝突事故などとともに、災害時の緊急輸送路の確保の面でも早期4車線化が社会的課題にもなっている。


国でもこうした事態を重く見て、国土幹線道路部会において早期4車線化が必要とした上で、昨年7月、優先的に4車線化等を実施すべき区間の抽出方法として、時間信頼性の確保、事故防止、リダンダンシー確保の観点が示され、東海北陸道はいずれの観点からも課題があるとされ、4車線化の必要性が明らかになった。今年度中には、財政投融資5000億円を活用して4車線化整備する区間100㌔を精査する方針となっている。


こうした状況を受け、地域の悲願である東海北陸道の全線4車線化への道筋を付けようと、富山、岐阜両県の総力を結集して行われた総決起大会では、冒頭、挨拶に立った石井隆一富山県知事は「北陸と東海を結ぶ東海北陸道は日本のど真ん中の大動脈。開通以来10年が経過したが、年々交通量は著しく増加し、集中豪雨など自然災害の発災時は命の道となっている。しかし、飛彈清見以北では暫定2車線を要因とする通行止め、死傷事故が発生している」と指摘。「財投5000億円での対象区間に選定され、全線4車線化が早期に実現するよう取り組む」と強い決意を表明した。


続いて古田肇岐阜県知事は「財投活用は4車線化に向けチャンス到来と期待感が膨らむ一方、今年度予定の白鳥IC~飛彈清見IC間の4車線化完成で一服感が生まれるのではないかと危機感を抱いており、この勢いを緩むことなくさらに勢いをつけて北に向け4車線化事業に繋げていきたい」と呼びかけ、富山、岐阜両県が一体となった活動を加速させることを誓った。


来賓挨拶、意見発表と続いたのち、尾藤義昭岐阜県議会議長が「飛彈清見IC~小矢部砺波JCT間について「高速道路の安全・安心計画」において優先的に4車線化を実施すべき区間として選定するとともに、財政投融資の活用等による全線4車線化の早期着手」を骨子とした大会決議案を朗読。満場一致で採択された。


決議に基づいた提言書を石井富山県知事、古田岐阜県知事が池田豊人国交省道路局長、宮池克人NEXCO中日本社長へ手交。両氏とも「皆さんの熱意を受け取った」「全力で取り組む」と語り、大会決議実現に力を尽くすことを誓った。


大会最後に、全線4車線化を祈念して、高野行雄富山県議会議長の発声のもと参加者全員による「ガンバロー三唱」を行った。


大会後の提言活動では国交相の工藤大臣政務官、森事務次官と面談。「東海北陸道は国土強靭化の観点で重要」と述べ前向きな姿勢を示した。

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