東海環状道西回り完成へ前進 いなべ~大安間3月29日、山県~本巣間4月6日開通

東海環状自動車道が開通ラッシュを迎える。三重県区間のいなべIC~大安IC間(延長6・5㌔)が3月29日に、岐阜県区間の山県IC~本巣IC間(同11・9㌔)が4月6日に開通することが国土交通省中部地方整備局、NEXCO中日本から発表された。

東海環状道は愛知、岐阜、三重3県の各都市を環状に連結し、広域的ネットワークを形成する高規格道路。全線約153㌔のうち、愛知県豊田市から岐阜県関市までの東回り区間(延長約76㌔)は開通済み。

一方、岐阜県関市から三重県四日市市までの西回り区間(同約77㌔)は、今回の2区間を加えると供用延長は約52㌔、開通率は7割弱となる。残る区間は岐阜県の本巣IC~大野神戸IC間は今夏、開通予定で、岐阜・三重県境部の養老IC~いなべIC間は現在、工程精査中となっている。

現在、沿線では事業中も含め、今後の西回り区間の完成を見据え企業立地が進む。三重県いなべ市では、1998年のいなべ~新四日市間の工事着手後、飛躍的に増進し、昨年までにほぼ倍増。岐阜県の山県市、岐阜市、本巣市など沿線5市3町でも同様の傾向が示され、12年の西回り区間初となる大垣西~養老間の開通後、10年間で5市3町の製造品出荷額が約4千億円増の1・6兆円(22年度)となった。

全通となった際の効果は計り知れず、地元自治体等では国等へ積極的な要請活動を展開している。

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