一般国道56号宇和島道路の津島高田IC(愛媛県宇和島市津島町高田)~津島岩松IC(同町岩松)間(延長3.5㌔)が、3月21日午後4時に開通した。この開通で、宇和島道路(延長17.5㌔)は全線開通し、津島岩松IC~宇和島北IC(同市高串)までの所要時間は、約17分となり、整備前と比べ約6割短縮する。
開通に先立ち、午前9時半から、同市岩松公民館で開通式典が行われ、中村時広愛媛県知事は「宇和島道路の開通が、地場産業や観光の振興はもとより、防災面でも、南予地域に大きく寄与することを期待している」と挨拶。出席した関係者約140人は、待ちに待った全線開通を喜びあった。
式典後、津島高田ICでは、関係者らによるテープカットやくす玉割りが行われた。また、地元中学生による吹奏楽演奏、樹根太鼓の披露されたほか、チアリーディング、地元祭礼の主役、牛鬼(うしおに)も登場し、開通セレモニーを盛り上げた。
宇和島道路は、1984年に事業化され、87年に工事着手。今回の開通区間は08年に工事を着工。総事業費は1822億円。
★宇和島道路に満天の星★
3月15日に宇和島道路で催された全線開通記念プレイベントに、美しい満天の星が出現した。
スーパープラネタリウムとして知られる「MEGASTAR」を使って、津島高田IC近くの近家トンネル(延長約1.8㌔)に投影したもので、開発会社によれば「高速道路のトンネルでは初めて」。
午前11時から30分の限定で上映されると、服も手も染まったように星に包まれた子供たちから「キャーッ」と大きな歓声が沸き起こった。