群馬県甘楽町とNEXCO東日本関東支社が整備を進めていた、上信越自動車道の甘楽PA(上下)に接続する甘楽(かんら)スマートICが3月25日午後3時に開通する。同日は午前10時から、同IC特設会場で関係者らによる開通式典を開催する。
同スマートICは、吉井IC~富岡IC間(延長8・9㌔)間のほぼ中間に位置し、ETC搭載の全車種が24時間利用可能。県内のスマートICで初となるドーナツに似た形状の「環道型退出路」を採用し、高速道路に通じるルートに設置。これにより、誤って進入した車両を時計回りにスムーズに一般道へ誘導できるほか、ETCが故障した際の立ち往生を回避できるなど、通行の円滑化が期待される。
今回の開通により、天引工業団地への所要時間が東京方面から約5分、長野方面から約10分短縮するなどアクセス性が向上し、物流効率化や企業誘致の促進など地域産業の活性化が図られるほか、文化遺産の養蚕農家郡や富岡製糸場などの観光施設を巡る周遊ルートがさらに強化され、観光産業の活性化などが期待される。
甘楽スマートIC~藤岡JCT間(延長13・6㌔)の通常通行料金は、普通車530円、大型車770円。