[caption id="attachment_11892" align="alignleft" width="300"] 石破議連会長ら要望書を手に「早期整備を」[/caption]
新型コロナ対応のため、全高速の第57回総会は書面で開催された。その後休みなく展開されている各地区の要望活動の取組みを紹介する。
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日本海国土軸を形成 新財源の創設と事業予算上積みを
【山陰近畿自動車道整備推進協議会】
山陰近畿自動車道は、日本海沿岸の高速道路ミッシングリンクを解消し、日本海国土軸を形成する重要な道路である。
本道路の整備により、①南海トラフ地震等、大規模災害時のリダンダンシーの確保、②山陰海岸ジオパークをはじめとする広域観光交流圏の拡大、③日本海沿岸地域の産業活動の発展と企業立地の促進、④地域と医療拠点をつなぐ命の道ネットワークの確保等の効果が期待される。
また、コロナ禍で浮き彫りとなった東京一極集中の弊害是正や生活スタイルの変容に伴う地方移転・移住などを促すためにも、本道路の整備が急がれている。
整備にあたっては、地元の理解や協力を得ながら、事業が円滑かつ着実に進むよう、3府県が連携して取り組むので、引き続き全線の早期整備に向け、下記の事項について強く要望する。
1 事業中区間の予算確保
以下の区間について、必要な予算確保を図ること。
(1) 岩美道路:22年度開通に必要な予算確保
(2) 浜坂道路Ⅱ期:トンネル等大規模工事施工に必要な予算確保
(3) 竹野道路;早期用地買収に向けた予算確保
(4) 大宮峰山道路:直轄権限代行及びアクセス道路整備の促進・推進に必要な予算確保
2 未事業化区間の早期事業化
以下の区間について、早期事業化に向けた支援をすること。
(1) 鳥取~覚寺:早期事業化
(2) 佐津~竹野:早期事業化に向けた支援
(3) 豊岡北~府県境:直轄による調査の実施、直轄権限代行による事業化(特に、豊岡北~城崎温泉の権限代行に向けた直轄調査の実施)
(4) 府県境~網野:早期事業化に向けた調査費の予算確保、直轄権限代行による事業化
(5) 網野~大宮峰山:早期事業化に向けた支援
3 重要物流道路の指定
山陰近畿自動車道を重要物流道路に指定し、重点支援により整備の加速を図るとともに、広域道路ネットワークとして機能強化を図ること。
4 防災・減災、国土強靱化の推進
「防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策」の推進に必要な予算を、通常の予算とは別枠で計画的・安定的に確保すること。
5 道路関係予算の確保
山陰近畿自動車道をはじめ、真に必要な道路の整備や老朽化対策などを着実に推進、実施するため、新たな財源の創設を含め、道路関係予算を上積みすること。
新型コロナによる景気落ち込みに対する総需要対策としても有効な公共事業について、さらなる予算の編成を行うこと。
6 地方整備局等の体制の充実・強化
直轄権限代行や頻発する大規模自然災害等に対応するために地方整備局等の体制を充実・強化すること。
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関係予算の満額確保で4車線化とダブルネットワーク構築
【北海道「命の道」づくりを求める東京大会】
近年の激甚化・頻発化する自然災害の脅威から道民の命と暮らしを守るためには、防災・減災、国土強靱化に向けた取組を加速する必要があるとともに、「骨太方針2021」においてゼロカーボン北海道や食と観光等に取り組むこととされている北海道が、そのポテンシャルを活かし、我が国に一層の貢献をするためには、交流の拡大や生産性の向上に資する道路の整備や維持管理・更新をさらに進める必要がある。
また、長期・安定的に道路整備・管理が進められるよう、新たな財源の創設や必要な財源の総額を確実に確保するとともに、令和3年度補正予算及び令和4年度道路関係予算の所要額の満額確保をはじめ、次の事項を強く求める。
一、北海道の安全・安心を守るため、防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策については、通常予算とは別枠の計上と、計画的に事業執行
一、広大な北海道における圏域間交流の拡大や物流の効率化、救急搬送時間の短縮、大規模災害時の緊急搬送など道民の暮らしや地域経済を支える高規格道路のミッシングリンクの解消及び4車線化とダブルネットワークの構築
一、国土強靱化の事業計画に基づく道路の橋梁、トンネル等の老朽化対策の推進
一、新広域道路交通計画に基づく重要物流道路の更なる指定及び整備推進によるネットワークの強化
一、スマートICやジャンクションのフル化によるアクセス強化及びSA・PA施設の充実など高規格道路の機能強化
一、高速道路料金の事業者向け割引の継続、及び道路行政のデジタル化に合わせた新たな特車通行許可制度の早期実現
一、トラック、バス、タクシー等の利用者目線での渋滞対策の推進、交通ターミナルの機能強化及び公共交通の維持・支援
一、災害時の迅速な支援人員派遣及び支援物資搬送の支障とならぬよう無電柱化の推進、道路周辺環境の安全性・安定性の確保
一、子供達の安全・安心を守るため、通学路等の交通安全対策の強化・推進と予算の別枠での確保
一、除排雪をはじめとする維持管理の充実及びその財政支援の強化
一、頻発化する大規模自然災害の脅威・危機に即応するための北海道開発局等の体制の充実・強化や災害対応に必要となる資機材の更なる確保
以上、決議する。