政府は15日の臨時閣議で20年度第3次補正予算案を決定した。一般会計の追加歳出は21兆8353億円。財源確保のため赤字国債を含む22兆3950億円の新規国債を追加発行する。国土交通省分は3兆2912億円が計上された。
国交省分のうち、高規格幹線道路など高規格道路のミッシングリンク解消と暫定2車線区間の4車線化、ダブルネットワーク化に2058億円を計上。これに財政投融資5000億円も活用し、早期整備を目指す。
第3次補正 国交省関係3兆2912億円 4車線化推進に財投5000億円を活用
15日に決まった20年度第3次補正予算案の国交省関係は公共事業費1兆9342億円、非公共事業費1兆3569億円で計3兆2912億円となった。うち、「防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策」に1兆4384億円を計上。21年度からの同対策に、前倒しの形で充てる。
内訳を見ると、災害に強い国土幹線道路ネットワークの機能強化対策として2058億円を計上。ミッシングリンクの解消に努める。また国交省分の財政投融資8141億円のうち、5000億円を活用して暫定2車線区間の4車線化の整備も加速化させる方針だ。
道路インフラの局所的な防災・減災対策には774億円を計上。橋梁や道路の流失、土砂災害、電柱倒壊等による道路の通行止めのリスク解消や津波、洪水からの避難場所確保のため、河川に隣接する道路構造物等の流出防止対策に注力するほか、のり面・盛土対策、無電柱化、高架区間等を活用した避難施設の整備を実施する。