”紀伊半島一周”促進大会と要望 近畿道紀勢線協議会

[caption id="attachment_14222" align="alignleft" width="300"] 新川主計局長に要望書を手交[/caption]

近畿自動車道紀勢線建設促進協議会(会長=岸本周平和歌山県知事)は11月17日、東京・平河町の全国都市会館で促進大会を開催した。関係市町村や沿線住民など約110人が参集し、和歌山、三重両県の悲願である“紀伊半島一周高速道路”の早期完成を訴えた。

冒頭、岸本和歌山県知事は「すさみ串本道路や熊野川河口大橋等で工事が順調に進捗、完成が目に見える形となってきた。地域では大変機運が盛り上がっており、紀勢線の早期完成を願う声は日増しに高まっている」と挨拶。「南海トラフ地震が想定される中、1日も早い紀伊半島一周の高速道路の完成は和歌山、三重両県の県民の悲願。その実現に向け、地域一丸となって全力で頑張る」と述べた。

来賓挨拶の後、伊勢農業協同組合の山本裕二三重南紀営農経済部長と新宮商工会議所の野中亮伸青年部会長から意見発表があり、全線整備にかける熱い思いが示された。

大会では、事業中区間の早期完成としてすさみ串本道路、串本太地道路、新宮道路、新宮紀宝道路、紀宝熊野道路、熊野道路の事業推進のほか、印南~南紀田辺間と熊野大泊~勢和多気間の4車線化の早期完成、24年度道路関係予算の確保、国土強靱化実施中期計画の早期策定等を骨子とした決議案を満場一致で採択。

副会長の一見勝之三重県知事が「人口減少が加速しており、時間はない。早期完成に向け今一段の加速を訴えていく」と力強く語った。

大会後は岸本和歌山県知事、一見三重県知事ら要望団は自由民主党の二階俊博国土強靱化推進本部長、国土交通省の吉岡幹夫技監、財務省の新川浩嗣主計局長と面談し、要望書を手交。「防災や福祉の面でも道路は必要」(二階本部長)、「予算確保に取り組む」(吉岡技監)、「要望の趣旨は十分理解した」(新川主計局長)と、各氏ともに紀勢線の完成、4車線化について理解を示した。

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