[caption id="attachment_15526" align="alignleft" width="300"] 11月19日に都内で行われた促進大会[/caption]
近畿自動車道紀勢線建設促進協議会(会長=岸本周平和歌山県知事)は11月19日、東京・平河町のJA共済ビルで促進大会を開催した。沿線市町村、関係者など約120人が参集し、和歌山、三重両県の住民の悲願である〝紀伊半島一周高速道路〟の早期完成を訴えた。
冒頭、岸本和歌山県知事は挨拶で12月7日に全線開通する新宮紀宝道路に触れ、「和歌山県と三重県が45年ぶりに熊野川を跨ぐ新たな道路で結ばれ、紀伊半島一周高速道路の完成に一歩近づいた」とし、「2025年は半島振興法改正の年であるが、振興法の見直しや国土強靱化に『半島防災』という新たな視点を取り入れて考えるべき。紀伊半島一周高速道路の完成は半島防災の観点からも悲願であるため、より一層の力の結集をお願いする」と述べた。
大会では来賓からの祝辞、有限会社楽らくの野口桂司代表取締役と和歌山県トラック協会青年協議会楠谷和弘副会長の地域代表としての意見発表の後、田岡実千年新宮市長が、事業中区間のすさみ串本道路、串本太地道路、新宮道路、紀宝熊野道路、熊野道路の事業推進、印南IC~南紀田辺IC間、熊野大泊IC~勢和多気JCT間の4車線化の早期完成等を求める大会決議案を朗読。満場一致で採択された。
最後に閉会挨拶に立った副会長の一見勝之三重県知事が「紀伊半島に位置する紀勢線は、災害対応、インバウンド、産業立地などの様々な課題を解決する道路である。道路は活力であり、一日も早く実現しなければならない。」と述べた。
大会後、岸本和歌山県知事、一見三重県知事ら要望団は国土交通省で吉岡幹夫事務次官、財務省で宇波弘貴主計局長、中山光輝主計局次長と面談し、決議をもとにまとめた要望書を手交。促進大会の成果を説明し、決議内容の実現を求めた。