西九州道、八木山BP4車線化で新料金

国土交通省九州地方整備局とNEXCO西日本は7日、4車線化工事が進む西九州自動車道(佐世保道路)佐々IC~佐世保大塔IC間と一般国道201号八木山バイパスにおいて、2024年度以降導入する予定の新たな通行料金について発表した。早期4車線化の整備に向け有料道路制度が導入されたことによる措置。これに伴い、管理も国交省から西日本に移管されることになる。

西九州道 佐々~佐世保大塔間 24年度から導入予定

西九州道・佐々IC~佐世保大塔IC間の4車線化工事は24年度から順次完成する予定。このうち、佐々IC~佐世保中央IC間については4車線化工事の供用開始に合わせて、同区間の管理が国交省からNEXCO西日本に移管される。

現在、鳥栖方面から西九州道を利用すると、佐世保大塔本線料金所で佐世保中央ICまでの料金を徴収。佐々IC~佐世保中央IC間は直轄の無料区間のため、そのまま降りることができる。

これが西日本への事業移管により、佐々ICまでが有料区間になる。佐世保中央IC~佐世保大塔IC間は普通車160円で変わりないが、佐々IC~佐世保大塔IC間は同160円が370円となる。

佐世保大塔本線料金所と以西の各IC出入口に設置するETCフリーフローアンテナで走行区間を判別して料金を徴収。NEXCO西日本の各種ETC割引も適用される。なお、佐々IC~佐世保中央IC間のみの通行に限り、引き続き無料走行できるようにする。

24年度内に有料化 八木山バイパス

国道201号は福岡県福岡市東区と苅田町を東西に結び、このうち八木山バイパス(延長13・3㌔)は福岡都市圏と筑豊地区をつなぐ幹線道路。1985年に日本道路公団が管理する有料道路として開通し、2014年10月に償還期間満了に伴い無料開放され、併せて管理も西日本から国交省に移管された。

しかし無料化により交通量が増え、暫定2車線の八木山バイパスは定時性や安全性の課題を抱えるようになり、有料道路制度導入による4車線化工事に着手されることになった。篠栗IC~筑穂IC間5・7㌔は24年度、筑穂IC~穂波東IC間7・7㌔は29年度に4車線化が完成する予定。

篠栗IC~筑穂IC間の4車線化完成後、八木山バイパスの全区間、篠栗IC~穂波東IC間の管理が西日本に再度移管され、有料化される。料金徴収は新設する篠栗本線料金所で行われ、通行料金は利用する区間に関係なく一律で普通車280円など。ETCレーンの整備も予定されている。

西九州道・佐々IC~佐世保大塔IC間の新料金は佐々IC~佐世保中央IC間の4車線化の供用開始後、八木山バイパスの有料化は篠栗IC~筑穂IC間の4車線化供用開始後に導入される。

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