西日本豪雨 高速道路の復旧で物流確保等を支援 山陽道、中国道、九州道など2279㌔の通行を再開

[caption id="attachment_6815" align="alignleft" width="300" caption="広島呉道路の被災状況を視察する「広島呉道路災害復旧に関する検討委員会」(7/13)"][/caption]

西日本などを襲った「平成30年7月豪雨」の被害は広範囲に及んだ。数十年に一度の豪雨による被害は高速道路も例外でなく、発災当初、NEXCO西日本管内の通行止め総延長は2299㌔となったが、懸命な応急復旧工事に取り組まれた結果、18日時点で2279㌔が通行再開となった。関係者による高速道路のスピーディーな復旧が被災地の復興を支える。

NEXCO西日本では、早期の運行再開に向け、24時間体制で鋭意応急復旧工事に取り組み、結果、山陽道、中国道、九州道の東西幹線軸確保を含む2279㌔の通行を再開。18日時点で残る通行止め区間は東九州道・椎田南IC~豊前IC間7・2㌔、広島呉道路・坂北IC~呉IC間12・7㌔の19・9㌔となっている。

特に被害が甚大だった岡山、広島両県を支える山陽自動車道では、14日に広島IC~河内IC間で一般交通を開放。5日以降、9日ぶりに山陽道全線において通行可能となり、東西を結ぶ大動脈としての機能を回復した。

更に、17日には九州道・門司IC~小倉東IC間の通行止めを解除。本州と九州を結ぶ交通軸が全面復旧した。

切土のり面の土砂が崩落し、立川橋の上部工(上り線)が流出するなど甚大な被害を受けた高知道・川之江東JCT~大豊IC間では、急ピッチで行われた復旧作業の結果、片側2車線を活用した形で13日に通行止めを解除。約7日ぶりの通行再開に、利用者から歓迎の声が上がった。

重篤な被災となった水尻地区を含む広島呉道路坂北IC~呉IC間の復旧については、「広島呉道路災害復旧に関する検討委員会」をNEXCO西日本が立ち上げ、13日に現地を視察。20日の同委員会において、盛土の復旧など24時間施工を行い、11月の復旧を目標とする方針が決まった。

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