国土交通省北海道開発局釧路開発建設部は18日、道東自動車道・阿寒IC~釧路西IC間(延長17・0㌔)が12月22日午後3時に開通すると発表した。今回の開通で、千歳恵庭JCT(千歳市)~阿寒IC(釧路市)間延長241㌔と、東側で既に開通済みの釧路西ICから釧路別保IC間が直結。釧路市と札幌市が1本の高速道路で結ばれ、所要時間は4時間12分と7分短縮。道東道整備前の一般道利用に比べ、2時間24分短縮する。
道東自動車道は、千歳恵庭JCTを起点に釧路別保ICや途中の本別JCTから足寄ICに至る自動車専用道路。今回の開通区間は幅員12㍍、暫定2車線、通行無料。釧路開発建設部は、同区間の開通を控えた9月12日、道路名称「釧路外環状道路」を道東自動車道に変更。道東道と釧路外環がつながることから名称を統一した。
同区間の開通により、釧路・根室地域の津波浸水エリアを回避し、大規模災害時の確実な緊急輸送道路を確保し、迅速な復旧活動を支援。開通区間には釧路空港ICが整備され、釧路空港と観光地間の移動時間短縮により、観光周遊性の高いネットワークが構築される。
また、道央圏へのアクセス性が向上し、ドライバーの負担や輸送コストが軽減され、水産物の効率的な物流ネットワークの構築や、救急搬送の安定性・速達性向上などが期待される。