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政府の17年度予算編成が大詰めを迎える中、全国高速道路建設協議会(会長=尾﨑正直高知県知事)は11月29日、高速道路建設推進議員連盟(会長=衛藤征士郎衆議院議員)との連名で、政府関係への特別要望を実施した。麻生太郎財務大臣、大塚拓財務副大臣に面談した尾﨑会長は、熊本地震、台風16号被害において果たした高速道路の役割を詳細に説明し、「高規格幹線道路網1万4000㌔の早期整備と暫定2車線区間の4車線化、耐震強化等を進めるため、道路予算の拡大を」と要請した。
17年度の概算要求の中で、道路関係予算は基礎額1兆5046億円に優先課題推進枠4270億円を加えて、前年度当初比16%増の1兆9316億円が要求された。但し、当初予算にあたる基礎額1兆5064億円は同10%減であり、道路の老朽化対策や道路ネットワークによる地域・拠点の連携確保、効率的な物流ネットワークの強化に充てるとされる優先課題推進枠をしっかり確保することが大きな課題となっている。
全高速の総意であるミッシングリンク解消による高規格幹線道網1万4000㌔の早期整備と暫定2車線区間の4車線化、スマートICの整備促進、高速道路ネットワークの耐震強化等を実現するためには、道路関係予算の満額確保が不可欠であり、特にミッシングリンクを抱える地域からは事業中区間の開通時期の早期提示や未事業化区間の計画段階評価等の速やかな実施を求める声が強く寄せられていた。
こうした要請を背景に、全高速では特別要望書=2面掲載=を高速道路議連との連名でまとめ、11月29日、尾﨑会長から麻生太郎財務大臣、大塚拓財務副大臣に手交された。
麻生大臣と面談した尾﨑会長は、今年発生した熊本地震で果たした高速道路の役割について「大分自動車道の湯布院付近で法面崩壊があったが、4車線であったがために発災から15日後には2車線での通行が可能になった。ミッシングリンクになっていた九州横断道が繋がっていれば、支援活動はもっと円滑に進んだ」と説明。跨道橋の落橋や料金所の損傷等の被害も見られたことから「今後の防災・減災の観点から4車線化と耐震強化は非常に重要」と提言した。
更に、尾﨑会長は台風16号で大きな被害が発生した北海道の状況について「道東自動車道では当初、トマム~十勝清水間が被災したものの、3日で啓開。並行する鉄道、一般道は未だ復旧していない。道東道では占冠~音更帯広間を無料開放し代替機能を果たしている。貨物、トラック運送の代替機能を高速道路1本が果たしている状況」と説明した。
「今後30年間に震度6弱以上の揺れに見舞われる地域ほどミッシングリンクが残されている」と訴えた尾﨑会長は「防災・減災、生産性向上のためにも道路関係予算の確保を」と要請した。
麻生大臣は「道路はしっかりやらないといけない。生産性向上は大きな話であり、努力する」と応じたほか、大塚副大臣も「今回の提言を踏まえ、しっかりやらせていただく」と語った。
全高速特別要望 発言要旨11月29日
尾﨑全高速会長(高知県知事)
ミッシングリンクを解消し、高規格幹線道路網1万4000㌔を早期整備していくこと、そして暫定2車線の4車線化や跨道橋等の横断構造物を含めた高速道路ネットワークの耐震強化、スマートICの整備等を実現するため、「新しい日本のための優先課題推進枠」を含めた来年度当初予算において、道路予算をしっかり確保していただくため、要望に伺った。
今年発生した熊本地震では九州自動車道、大分自動車道で3カ所寸断する箇所が発生した。仮に九州横断道が繋がっていれば、どれだけ自治体が支援できたか考えると残念でならない。
地震により湯布院付近で法面崩落があったが、4車線だった結果として、発災から15日後には2車線での通行が可能となった。加えて、跨道橋の落橋や料金所の損傷等が発生し、今後の災害対策において4車線化と構造物等の耐震橋は非常に重要と考える。
また、台風16号で被害が発生した北海道では、道東自動車道と並行する鉄道、一般道が被災し、未だ復旧していない。道東自動車道もトマム~十勝清水間が被災したが、3日で啓開された。啓開後、占冠~音更帯広間を無料開放し、鉄道、一般道の代替機能をしっかり果たしている。ここではJR貨物が毎日565回の貨物を運び、トラックも285回運んでいたが、その代替機能を高速道路1本で果たしている状況だ。
麻生財務大臣
2次補正が終わり、いま本予算と3次補正の話を進めているところ。3次でも公共工事関係を出すことになると思う。総務省から有効求人倍率が改善されたことが発表されたが、とにかく道路をキチンとやらないと生産性向上には繋がらない。尾﨑会長の話にあった生産性が上がるというのは大きい話であり、財務省としても努力していきたい。
大塚財務副大臣
道路は重要だろうということを踏まえ、2次補正をしっかりとやらせていただいた。なかなか当初の予算については難しさが増している状況だが、今回の提言を踏まえ、しっかりやらせていただきたい。
平成28年度特別要望案
高規格幹線道路網1万4000キロメートルは、我が国の産業発展に資するとともに、国民の命を守る社会資本の要である。
利用の信頼性と安全性が高い高速道路ネットワークの構築に向け、ミッシングリンクを早期に解消し、ストック効果の早期発揮につなげるとともに、国土強靭化や老朽化対策、安全対策等を着実に推進するため、全国高速道路建設協議会、並びに高速道路建設推進議員連盟では、地方の総意として、次の事項を強く要望する。
記
一、高規格幹線道路網1万4000キロメートルの早期整備
一、事業中区間の整備スピードアップと開通時期の早期提示
一、未事業化区間の計画段階評価などの速やかな実施と早期事業化
一、暫定2車線区間の4車線化をはじめとする安全対策の早期実現
一、大都市周辺の恒常的な渋滞区間に対するピンポイント渋滞対策等の実施
一、高速道路のナンバリングなど訪日外国人旅行者も快適に高速道路を利用できるようにするための対応
一、跨道橋等の横断構造物も含め、高速道路ネットワークの耐震強化
一、大規模更新・大規模修繕の計画的な推進
一、アクセス道路を含めたスマートICの整備、SA・PAの整備・防災拠点化など地域との連携
高速道路ネットワークの整備を着実に実現するため、平成29年度道路関係予算では、「新しい日本のための優先課題推進枠」を含め、満額確保すること。
以上
平成28年11月29日
全国高速道路建設協議会会長 尾﨑 正直
高速道路建設推進議員連盟会長 衛藤征士郎