[caption id="attachment_15787" align="alignleft" width="377"] 乙房ICで開催された開通式典。地元児童も加わり喜びに包まれた[/caption]
宮崎県の九州縦貫自動車道宮崎線(宮崎自動車道)・都城IC(宮崎県都城市)~鹿児島県の志布志港間を南北に結ぶ地域高規格道路「都城志布志道路」の都城IC~乙房IC間(延長5・7㌔)が、15日午後4時に開通した。同区間の開通で宮崎県側は全線開通し、残る鹿児島県側の志布志IC~志布志港間(延長3・2㌔)が3月23日に開通すれば、都城志布志道路全長約44㌔は全線開通となる。
今回の開通により、志布志港~都城IC間の所要時間は約38分と整備前と比べ約14分短縮し、物流効率化による地域産業の活性化や県境を越えた地域医療の支援、さらなる定住人口増加や地域経済の活性化が期待される。
同日午前10時から、乙房ICで開催された開通式典には、河野俊嗣宮崎県知事や池田宜永都城市長など沿線首長、濵砂守宮崎県議会議長、米良充典宮崎県商工会議所連合会会頭、国土交通省の山本巧道路局長、県選出国会議員など関係者約150人が出席。オープニングアトラクションで、地元の都城市立乙房小学校の生徒らが乙房奴踊りを披露し式典を盛り上げた。
河野宮崎県知事は「県内区間が全線開通した。宮崎自動車道と東九州自動車道が1本の高規格道路で結ばれ、大規模災害への対応力強化、新たな企業立地や交流人口の増加など多方面に大きな効果をもたらすものと大変嬉しく思う。今回の開通を弾みに必要な道路整備をさらに進めていきたい」と挨拶。池田都城市長は「計画から30年という月日をかけての開通ということで感慨無量。皆様の生活の大事なインフラ道路となってくれることを大いに期待している」と謝辞を述べた。
最後に同市立沖水中学校のブラスバンドによる演奏が行われ、関係者らはテープカットやくす玉割りで開通を祝い、多くの地域住民が見守る中、パトカーや運送業など関係車両が通り初めを行った。