長野県中部横断道２団体　国交省・自民党参院幹事長へ要望活動　長坂～八千穂間早期事業化求め

長野県中部横断自動車道建設促進期成同盟会（会長＝栁田清二佐久市長）、中部横断自動車道建設促進佐久地域議員連盟（会長＝依田明善長野県議会議員）は４日、要望活動を実施し、基本計画区間のままとなっている長坂～八千穂間を含む中部横断道の早期完成を訴えた。

国土交通省では、栁田佐久市長ら要望団は牧野たかお副大臣、池田豊人道路局長に要望書を手交。中部横断道が全線開通することで物流拠点、清水港の利便性が飛躍的に向上することや、輸送時間の短縮により佐久地域で採れる高原野菜をより早く提供することが可能となることなど、様々な整備効果の事例を示しながら、地域活性化に大きく寄与する中部横断道の早期整備に理解を求めた。

また、栁田佐久市長は、７月に行われた「中部横断自動車道（長坂～八千穂）長野県区間に係る第２回調整会議」に触れ、「長野県区間における１㌔ルート帯及びＩＣの概略位置が示されたことは、環境アセスメント調査を進めるための大きな一歩となった」と語った。

議連会長の依田県議会議員は「議連は長野県内の県市町村議員の超党派で構成されている。中部横断道の早期完成は県民の総意」と述べ、長坂～八千穂間の早期事業化を求めた。

これら要望に熱心に耳を傾けていた牧野副大臣は「中部横断道は“命の道”だ」として、早期の事業化に意欲を示したほか、国会内で対応した吉田博美自民党参議院幹事長も「１日も早く繋げなければならない」と、要望の主旨に理解を示した。