[caption id="attachment_8203" align="alignleft" width="300" caption="パネルディスカッション"][/caption]
NEXCO西日本関西支社と防災エキスパート関西支部は4月12日、大阪府茨木市内で「関西地区防災シンポジウム」を共催した。
このシンポジウムは、西日本管内での「平成30年7月豪雨」における現場・支社・本社の対応を共有し、本音を引き出し語り合うことで、現役社員に防災実務を伝承する目的で行われた。本音の引き出し役として阪神淡路大震災等の実務経験を持つ、防災エキスパート会員の有水恭一元NEXCO西日本中国支社長をコーディネーターとして企画・実現したもので、当日はNEXCO西日本、同グループ会社の現役職員やOB300人が出席し、講演やパネルディスカッションに真剣に耳を傾けた。
シンポジウムは、「今回の対応で〝匠の技〟を各所で見せて頂いた」という前邦彦関西支社長の開会挨拶に続いて、小笹浩司保全サービス事業部長が「高速道路の災害対応―西日本における災害とその対応」と題し講演。詳細なデータや動画を利用して、関空道へのタンカー衝突による連絡橋損傷や山陽道・広島呉道の斜面・盛土崩壊への対応策を説明した。
パネルディスカッションは有水氏をコーディネーターに小笹部長、中村順関西支社保全サービス事業部長、久米富美男中国支社保全サービス事業部長、藤島勝利阪奈高速道路事務所長、野田主馬広島高速道路事務所長がパネリストとして参加し、ラインなども活用した復旧初動の実際の動きを、内面の想いとともに披露。有水氏が「国土交通省が重要物流道路3万㌔のうちの1万㌔を高速道路指定するほど、高速道路は重要なインフラであると一人一人の社員に意識づける必要がある」と提言した。
閉会挨拶では、防災エキスパートの牧浦信一関西支部長が登壇し「我々防災エキスパートの年寄りのノウハウ等も活用して頂けるとありがたい」と一層の連携を呼びかけた。