北陸地方整備局とNEXCO東日本はこのほど、集中降雪時に発生する車両の滞留を防止する対策をまとめた。昨年12月、集中豪雪により関越自動車道の複数箇所で車両の大規模滞留が発生したことを受け、有識者委員会が冬期道路交通の確保に向け、検討を進めていた。
対策では車両の立往生を防ぐため、道路内での融雪設備等の整備が中期計画に盛り込まれた。車が立ち往生する可能性がある場所を優先して中央分離帯の開口部を増設。情報板のマルチカラー表示型への更新も進める。
また、除雪による通行止めを想定した行動計画を作成し、必要に応じて道路の利用者に通行止め情報等を提供する。マスメディアなどと協力して避難活動を進めるためのタイムラインも作成する。
車両の立往生を見据え、ドライバー等の安全確保や通行手段の確保に向けた訓練も実施。交通管理者、道路管理者双方の更なる連携強化も提言された。道路監視のWEBカメラを増設して降雪状況を関係機関で共有したり、スマートフォンアプリで状況を確認できるようにもする。
基盤強化では、大雪に負けないインフラ体制を確立するため、磐越自動車道の4車線化事業を推進し、渋滞が起きにくい道路を目指す。