[caption id="attachment_8197" align="alignleft" width="300" caption="「一丸となって全線4車線化実現に取り組もう」と訴える古田岐阜県知事"][/caption]
岐阜県東海北陸自動車道建設連絡協議会(会長=古田肇岐阜県知事)は5月29日、県庁議会西棟で令和元年度定期総会を行い、暫定2車線の飛驒清見IC~小矢部砺波JCTの早期4車線化を求める決議を満場一致で採択した。
冒頭、登壇した古田会長は「今年3月、白鳥IC~飛驒清見IC間の4車線化が完成し、東海北陸道の渋滞が解消されたと聞いている。県内のインバウンドは年間100万人が限界と思っていたが、昨年は122万人、今年は更に数10%上回る勢い。これも東海北陸道というしっかりした骨格があるからだ」と挨拶した。
また、古田会長は「GW期間中、暫定2車線の白川郷IC辺りでは大変な渋滞となった」と指摘。「今夏、国交省で策定される安全・安心計画の中で、優先的に4車線化する区間に位置付けでもらう必要がある。一丸となって全線4車線化実現に取り組む」と力強く語った。
中部地方整備局の池口正敏道路部長、NEXCO中日本名古屋支社の佐藤文昭副支社長の祝辞に続いて、成原茂白川村長が「飛驒清見IC以北は暫定2車線で、観光シーズンには絶えず渋滞する。暫定2車線区間では事故や死傷者が非常に多く、この4月にも袴腰トンネル、椿原トンネルで事故が発生。2車線のトンネル事故は怖いと感じたところだ」と意見発表。「トンネルや橋はどうしても後回しになりがちだが、この10年間、東海北陸道で十数名亡くなられており、早く安全、安心で通れる道にしてほしい」と述べ、飛驒清見IC~小矢部砺波JCT間の早期4車線化を訴えた。
続いて、都竹淳也飛驒市長が「国が今夏策定予定の安全・安心計画で、飛驒清見IC~小矢部砺波JCTを4車線化の優先整備区間に選び、速やかに付加車線の整備を進めるとともに、早期全線4車線化を図る」ことを求める決議を朗読。この決議に基づいて国等へ積極的に要望活動を展開していくことを決めた。