高規格道路整備で強靱化加速を 各地から予算要望

[caption id="attachment_11753" align="alignleft" width="300"] 南九州西回り道完成へ「ガンバロー!」[/caption]

南九州西回り自動車道建設促進大会が11月15日、ホテルルポール麹町で開催された。鹿児島、熊本両県沿線地域の再生・振興に向けて基盤となる南九州西回り自動車道の必要性を中央に訴え、早期整備促進を図ることを目的に、南九州西回り自動車道建設促進協議会(会長=塩田康一鹿児島
県知事)、同期成会(会長=椎木伸一出水市長)同議員連盟(会長=金子恭之衆議院議員)が主催した。

冒頭、塩田会長は、「本自動車道のミッシングリンクを早期に解消し、国道3号とのダブルネットワークを構築することは極めて重要。両県の関係機関一体となって取り組んでいきたい」と挨拶した。続いて、来賓として出席した国土交通省の村山一弥道路局長は、「本自動車道は地域の皆様の生活の安全安心また経済を支える重要な道路。予算の確保に向け各種のご支援を賜りたい」と述べた。

沿線住民による意見発表では、水俣商工会議所の濱田憲治会頭が「地域住民にとって本自動車道は大切な生命線。一日も早い全線開通をお願いしたい」と述べたほか、マルイ農業協同組合の高松信吾常務理事は、「高速道路の整備は物流コスト削減など多くの課題解決につながる」(代読)と話した。

その後、大会を総括する大会決議案を田嶋徹熊本県副知事が朗読。芦北出水道路・水俣IC~出水IC間供用予定年次の明示と早期完成、阿久根川内道路の全区間における用地取得や着工などを求める7項目を満場一致で採択した。
最後に、田之上耕三鹿児島県議会議長の音頭で頑張ろう三唱を行い「早期完成を」と気勢を上げた。

大会後の要望では、国土交通省の渡辺猛之国土交通副大臣、山田邦博事務次官、財務省の藤原崇財務大臣政務官と面談。塩田会長から「道路整備が安定的に進められるよう、21年度補正予算及び22年度予算の確保」を要望した。渡辺副大臣は「しっかりと予算を確保し、ミッシングリンクの解消に努めていきたい」と応じ、要望実現に前向きな姿勢を示した。

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