[caption id="attachment_15461" align="alignleft" width="505"] 森山自民党幹事長に要望書を手交する塩田鹿児島県知事ら要望団[/caption]
南九州西回り自動車道建設促進大会が13日、東京・平河町のホテルルポール麹町で開催された。主催は南九州西回り自動車道建設促進協議会(会長=塩田康一鹿児島県知事)、同建設促進議員連盟(会長=金子恭之衆議院議員)、同建設促進期成会(会長=椎木伸一出水市長)。
大会には塩田鹿児島県知事、亀崎直隆熊本県副知事、金子議連会長、椎木出水市長のほか、松里保廣鹿児島県議会議長、山口裕熊本県議会議長、沿線市町長など約60人が出席。「未来へとふれあいひろげる南九州西回り自動車道の整備促進を!!」と気勢を上げた。
冒頭、塩田鹿児島県知事が「これまでに開通した区間の沿線地域では、企業立地の促進や救急医療活動の向上など様々な効果が現れている。また、令和2年7月豪雨の際には、通行止めとなった国道3号の代替路として南九州西回り道が活用され、災害時のダブルネットワークの機能が十分に発揮された」と開会挨拶。「地方創生、地域活性化に不可欠な道路だが、未だにミッシングリンクが現存している。早期整備に向け、道路予算確保を国に訴え、重点配分されるよう一致団結して取り組みたい」と一日も早い全線供用へ決意を示した。
続いて登壇した金子議連会長は、令和2年7月豪雨災害など激甚化・頻発化する自然災害の状況に言及し、「南九州西回り道がリダンダンシー効果を発揮し地域を救った。残されたミッシングリンクは早期に解消しなければならない」と力強く語った。
来賓挨拶では、国土交通省の山本巧道路局長、NEXCO西日本の芝村善治社長が登壇。山本道路局長は「南九州西回り道の残る区間を整備していくためには予算の確保が重要。国土強靱化の事業規模等を示す実施中期計画を早期に策定するとともに、今年度の補正予算、来年度の当初予算に向け、しっかり取り組む」と述べた。
大会では沿線住民を代表して、みなまた観光物産協会の南里征輝副会長、鹿児島いずみ農業協同組合の京田提樹代表理事常務が意見発表。続いて、亀崎熊本県副知事が大会決議案を提案した。
決議案には、芦北出水道路・水俣IC~出水IC間、阿久根川内道路・阿久根IC~薩摩川内水引IC間の早期完成等による南九州西回り道のミッシングリンク解消と暫定2車線区間の4車線化のほか、国土強靱化について2024年度補正予算で5か年加速化対策の予算を確保すること、実施中期計画を早期に策定すること等も盛り込まれ、満場一致で採択された。
椎木出水市長の発声による頑張ろう三唱で大会は終了。この後、塩田鹿児島県知事ら大会出席者は要望活動を実施した。
自民党本部で森山𥙿幹事長、財務省で宇波弘貴主計局長、国交省で山本道路局長と面談した塩田鹿児島県知事は、大会決議をまとめた要望書と全高速緊急要望書を手交。南九州西回り道の早期整備と予算の重点配分等を要請した。