NEXCO東日本、中日本、西日本、本四、首都、阪神の高速6社は4月18日、14年の高速道路における逆走の発生状況と今後の対策を発表した。
これによると、交通事故や車両確保に至った高速道路における逆走の発生件数は198件、11~14年の逆走累計件数は739件に上った。運転者の年齢では65歳以上の高齢者が約70%。運転者の状態では認知症の疑いがあるものが約10%、精神障害や飲酒などの状態を合わせると約15%を占めた。
高速各社では、14年度において11~13年度に逆走が複数回発生している33カ所に関して対策を実施したが、15年度は更に新規箇所を加えた44カ所で対策を実施することにしている。
具体的にはIC・JCT付近の合流部、SAやPAの流入部などで逆走件数が複数回になった20カ所、12~14年に逆走による死傷事故が発生した14カ所の計34カ所で、前年度と同様の逆走対策を実施。誤進入がそのまま逆走につながる高速道路出口部7カ所や平面Y型ICの交差点部3カ所の計10カ所で新規対策を行う。
大型矢印の路面標示や高輝度矢印板、大型の方向案内看板の設置、案内看板と同色のカラー舗装、ラバーポールやゼブラ帯による逆走方向への進入抑制策などを講じる。
追加対策の箇所は次の通り。
【高速道路出口部】
山陰道・江津IC(西日本)▽3号神戸線・生田川出口(阪神)▽同・柳原出口(同)▽4号湾岸線・南港北出口(同)▽7号北神戸線・前開出口(同)▽西九州道・武雄南(西日本)▽31号神戸山手線・神戸長田出口(阪神)
【平面Y型平面交差点部】
上信越道・豊田飯山IC(東日本)▽東関東道・四街道IC(同)▽北陸道・能生IC(同)