[caption id="attachment_10077" align="alignleft" width="300" caption="那智勝浦町体育文化会館で行われた用地幅杭設置式"][/caption]
国土交通省近畿地方整備局は5日、和歌山県や那智勝浦町など関係自治体と共催で、新型コロナウイルス感染拡大防止のため延期していた一般国道42号串本太地道路の用地幅杭設置式を、那智勝浦町体育文化会館で開催した。
一般国道42号串本太地道路・太地IC~串本IC間(延長18・4㌔)は、紀伊半島を一周する幹線道路として、南海トラフ地震等の災害時の交通確保、救急医療活動の支援及び広域周遊観光の支援を目的とした自動車専用道路。18年度に事業化。総事業費は約900億円。
式典には、自由民主党の二階俊博幹事長や仁坂吉伸和歌山県知事、堀順一郎那智勝浦町長、三軒一高太地町長、西前啓市古座川町長、田嶋勝正串本町長、国土交通省の門博文大臣政務官など関係者145人が出席した。
主催者を代表して門政務官は「地域の期待に応えられるよう、一日も早い紀伊半島一周高速道路の全線開通を目指し、事業を推進していく」と挨拶。仁坂知事は「25年に開催予定の大阪万博や、串本町に建設されるロケット発射場においても、串本太地道路は重要な道路。できるだけ早く工事が完成し、皆さんと竣工祝いが出来るよう夢見ている」と述べ、用地取得がスムーズに行くよう、関係者らに協力を呼びかけた。
二階幹事長は「夢のごとく語られてきた道路が現実のものとなってきた。1日も早く完成させたい」と祝辞を述べた。
関係者らは、幅杭の前に立ち、一斉に木槌で杭を打ち込み、「がんばろう三唱」では、堀町長の掛け声に合わせ、拳を突き上げるポーズを取り、一致団結して1日も早く道路を完成させる決意を新たにした。