全国高速自動車道市議会協議会(会長=滝口敏夫木更津市議会議長)は10日、都内で第41回総会を開き、平成27年度活動方針案を協議。高速道路ネットワークの早期完成を目指して、政府、関係省庁等に対し強力に要望活動を展開していくことなどを決めた。
総会の冒頭、滝口会長は「高速道路は命の道として、その重要性は一層高まっている。しかし供用率は未だ7割台にとどまっており、ネットワーク効果が十分発揮されていないのが現状」と挨拶。「想定される大規模災害へ対応するためにも、必要財源を確保し、早期整備を実現していくことが求められている」と力説した。
続いて、高速道路建設推進議員連盟会長の衛藤征士郎衆院議員が来賓挨拶に立ち、「国として地方創生元年を掲げており、その実現に向けアクセルを踏んで全力で取り組む覚悟。地方創生の基軸になるのは高速道路であり、少なくとも東京五輪までの5年の間、整備のスピードアップを図り、未供用区間の解消に努めたい」と述べ、高速市議会協議会と手を携え、整備促進に取り組んでいくことを誓った。
この後、国土交通省の深澤淳志道路局長が「高速道路をめぐる最近の諸情勢について」をテーマに講演。先にまとまった「道路を賢く使う取組」の基本方針案を説明し、今後の施策実現に向け、協力を求めた。
議案審議では平成27年度活動方針案、会議・要望活動日程案等を審議。活動方針として①高規格幹線道路網1万4000㌔の早期完成②既存の高速道路ネットワークの更なる機能向上と最適利用の推進③ミッシングリンク解消及び暫定2車線区間の4車線化の速やかな実現④IC及びスマートICの一層の整備促進⑤災害や高速道路上での重大事故への対応として、防災・安全対策等の推進――の5点を掲げ、その実現に取り組んでいくことが確認された。
最後に高速道路建設・整備促進等に関する決議を満場一致で決定。会議終了後には、全加盟市一体となった要望活動が展開された。
なお、要望活動では会長をはじめとする各役員は二階俊博自由民主党総務会長、衛藤議連会長、深澤道路局長に面談。決議文を手交し、その実現方を求めた。同時に加盟各市においても、地元選出の国会議員に対する要望活動が行われた。