休憩施設の混雑緩和や災害対策など、高速道路が抱える課題をデジタル技術で解決しようと、NEXCO中日本は1日から、「高速道路DXアイデアコンテスト」を初めて開催している。
同社や民間企業・団体で構成する「イノベーション交流会」が保有する交通量や路線データ、ハザードマップなど多様な情報を活用してもらい、同交流会会員以外の企業・大学などの法人を対象に、独創性のあるアイデアを募る。Webサービスやアプリなどの開発提案を求める「アプリケーション部門」と、構想段階のアイデアを提案する「アイデア部門」の2部門について、5月27日まで募集する。
イノベーション交流会は、同社が「i-ムーブメント」の実現に向け、先端技術や知見を取り入れるため2019年7月に設立したもので、現在117の企業・団体と様々な提案を実証し、高速道路での実用化に向けて取り組んでいる。
募集テーマは①スマートSA/PA②災害対策と復旧③変状への位置情報自動付与④お客様対応の迅速化と料金所トラブル回避⑤様々なデータを活用し高速道路事業運営の高度化や高速道路の利用促進につながる自由テーマの5件。
審査基準は、提案の具体性、高速道路事業の高度化や課題解決への貢献度合い、提案の独創性を総合して評価する。6月中旬に事前審査通過者を発表し、6月下旬にプレゼンテーション審査会を経て、7月上旬に審査結果を通知する。
副賞として、アプリケーション部門の最優秀賞には100万円、優秀賞は20万円、アイデア部門の最優秀賞には20万円、優秀賞には5万円が贈られるほか、イノベーション交流会の初年度の会費が免除される。アプリケーション部門の最優秀作品は、高速道路での運用を想定した検討会を行っていく方針。
応募方法は、特設WEBサイト→「高速道路DXアイデアコンテスト」から。