2012年11月 全高速トピックスバックナンバー

国交省を訪問し提言活用早期全線開通等訴える中部縦貫・北陸関東広域道路建設促進同盟会2012年11月29日

富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県6県と、6県の沿線市町村長等で構成されている中部縦貫・北陸関東広域道路建設促進同盟会(会長=阿部守一長野県知事)は11月29日、国土交通省を訪問し、中部縦貫道の早期全線開通等を求める提言活動を行った。

福井県の岡田高大大野市長、岐阜県の井上久則飛騨市長、石川県の油野和一かほく市長、福井県の松本文雄永平寺町長らは、国土交通省の菊川滋技監と面談。

首長らは①中部縦貫道の残る基本計画区間を早期に整備計画区間へ組み入れ、事業中区間の整備促進②北陸地域の拠点都市を結ぶ、富山、金沢、小松、福井ルートの整備促進③東海北陸道の早期全線4車線化を図り、中央道上野原IC以東の改築計画を策定すること④道路整備に必要な財源の確保等を要請した。これに対し菊川技監は「必要なミッシングリンクをしっかり繋いで国道を安全にしていきたい」と述べた。この後、前川秀和道路局長と面談し、提言書を手交した。

「ROUTE日本海―太平洋シンポジウム」中部日本横断道の早期開通訴える2012年11月20日

上信越自動車道と中部横断自動車道を総称した「中部日本横断自動車道」の早期開通を訴える「2012ROUTE日本海-太平洋シンポジウム」が10月26日、静岡県静岡市内で開かれた。主催は静岡市や静岡商工会議所などで構成する実行委員会。沿線から約400人が参加し早期開通へ心を一つにした。

まず、山本克也静岡市副市長が「開通により広域交通ネットワークが形成され、緊急輸送路として重要な役割を担うとともに、沿線市町村の発展に寄与することになる」と代表挨拶。続いて中嶋壽志静岡経済研究所専務理事が「みちのめぐみ~新東名高速道路と中部日本横断自動車道の経済効果~」と題し基調講演を行った。

また、静岡市、南アルプス市、北杜市、佐久市、上越市の各農業関係者が「大地のめぐみがつながる道」と題しリレートーク。坂野真帆そふと研究室代表をコーディネーターに高速道路網の発達による農業の可能性を語った。

青森・秋田・山形・新潟4県の関係者350人が集結。日沿道建設促進フォーラム2012年11月20日

東北経済連合会や東北六県商工会議所連合会、沿線各県の経済団体などで構成する実行委員会(代表=高橋宏明東北経済連合会会長)は10月22日、山形県鶴岡市内のホテルで、「日本海沿岸東北自動車道建設促進フォーラム」を開催した。

青森、秋田、山形、新潟4県の関係者約350人が集結し、各県の代表者が意見発表を行い、日沿道の全線開通に向けた建設促進を図るための決議を採択した。

主催者挨拶で高橋代表は「日沿道の整備率は4月末で60%で、道路ネットワークとしては遅れている。事業化されていない山形の南北県境2区間の早期開通とアクセス道路の整備を進めていくことが肝要だ」と述べ、政府など関係機関に積極的な要望活動を行う考えを示した。共催者代表の吉村美栄子山形県知事は「全線開通に向けた歩みを進めているが、今後もしっかりと事業化させ、新潟から青森までの全線開通を望む」と述べた。

その後の意見発表では、佐藤香奈子酒田商工会議所青年部会長ら4県の代表が、地域活性化の観点から日沿道の早期全線開通の必要性を強調。

また、山形県尾花沢市出身で、ロンドン五輪サッカー女子日本代表(なでしこジャパン)監督の佐々木則夫氏が「目標達成へのプロセス~チームワークとコミュニケーション」と題し、記念講演を行った。

続いて、関連予算確保に加え、事業中区間の建設促進と早期完成、基本計画区間の早期事業化を図り、ミッシングリンクの解消を図ることなど5項目と、道路整備の経済波及効果や災害時の代替路確保などを踏まえた事業評価を盛り込んだ大会決議案は、満場の拍手をもって採択された。

日東道・遊佐~象潟間の新規事業化吉村山形県知事が国交省に提言2012年11月16日

吉村美栄子山形県知事は16日、国交省に対し、秋田県との共同で日本海沿岸東北自動車道・遊佐~象潟間の平成25年度の新規事業化等を提言した。

吉村知事は菊川技監、前川道路局長に対し、「東北地方の持続的な復興を進めていくため、日本海側の高速道路ネットワークを繋げ、日本海国土軸を形成していくことが極めて重要」として、遊佐~象潟間の事業化のほか、朝日まほろば~あつみ温泉間の新規事業化を訴えたほか、東北中央自動車道・昭和~雄勝こまち間について計画段階評価を実施することを要請した。

「地元国会議員と懇談会」南九州西回り道建設促進協議会2012年11月16日

南九州西回り自動車道建設促進協議会(会長=伊藤祐一郎鹿児島県知事)、同期成同盟会(会長=渋谷俊彦出水市長)鹿児島、熊本両県議会の議員連盟は16日、自動車道の一層の推進を求め、地元国会議員出席のもと都内で懇談会を開催。活発な意見交換が行われた後、所要の予算を確保し、供用年度の前倒し完成と未着手区間の早期事業化を求めた要望活動を実施した。

会場には、園田博之、川内博両衆院議員をはじめ熊本、鹿児島両県の選出国会議員8名と沿線自治体や地元経済界の代表者ら関係者が出席。

会長の伊籐鹿児島県知事は開会の挨拶で「熊本県側と鹿児島県側の両端を合せ65kmが供用されたままでその後の事業進展が見られず、未だに供用率46%に過ぎない。さらに阿久根市~薩摩川内市間17キロが基本計画のまま取り残されている。社会・経済活動の発展や耐震再向上のため、国土のミッシングリンクの迅速な解消へ国は責任を持て整備を推進すべきだ」と語った。

続いて渋谷俊彦出水市長がパーポイントを使って創立以来20年間以上続けてきた活動概況と整備現況を説明。

この後の意見交換では、出席した国会議員から「本日衆議院が解散となるが。政権が変わろうとも予想される自然災害に備え、本自動車道をはじめとする高速道路網は、農業など一次産業と防災・減災対策上も性帯を急ぐべきだ。これ以上公共事業抑制策は得策でない」。「大事なことは、予算の安定確保に尽きる。今年度補正予算の早期成立だ」等、活発な発言が相次ぎ、盛り上がった。

 

全高速提言15日に実施「羽田国交相、輿石幹事長へ」~早期にミッシングリンク解消を~2012年11月15日

平成25年度予算の特別重点・重点要求分の選定基準等について審議する政府・与党会議において、社会保障費の自然増などから「全国ミッシングリンクの整備」を含む重点要求分をカットする案が浮上。来月16日の衆院選挙が決まる中、政局の如何を問わず、改めて地方が求めるミッシングリンク整備の必要性を訴えるため、全国高速道路建設協議会(会長=横内正明山梨県知事)は従来の年末予算要望を前倒しし、15日、羽田雄一郎国土交通大臣、輿石東民主党幹事長に対し緊急提言を実施した。

 15日の緊急提言には横内会長のほか、阿部守一副会長(長野県知事)、川勝平太副会長(静岡県知事)が参加。羽田国交相、輿石民主党幹事長と面談し、「全国ミッシングリンクの整備」等の予算確保について、地方の思いを訴えた。

「単年度予算に左右される直轄高速の整備を円滑に進めるためには、年度予算の確保が不可欠。ミッシングリンクを早く完成させることは地方の総意」と横内会長は提言の趣旨を説明。羽田国交相は「財源が厳しい状況で、防災・減災対策として対応していく必要があると感じている」とした上で、「ミッシングリンク整備の重要性は輿石幹事長ともども十分認識している」と応じた。

この後、国会内の民主党幹事長室を訪問。横内会長、阿部副会長、川勝副会長は輿石幹事長に提言書を手交した。

輿石幹事長は「真に必要なものを精査しなければならないが、ミッシングリンク区間は早く繋げなければならない」と指摘。更に渋滞区間の解消の必要性にも言及し「地方も元気、雇用も元気にし、日本を再生するためにも必要なこと」と提言に理解を示した。

 

高速緊急提言「全国ミッシングリンクの整備」等の予算確保について

高速自動車国道を核とする高規格幹線道路網1万4000㌔は、国民の安全・安心を守る強靭な国土の形成や地域連携、更には国際競争力の強化に資するものであり、国の責任により最優先でその整備に取り組むべき重要な社会基盤施設である。

東日本大震災の教訓を踏まえ、東海・東南海・南海の三連動地震、首都圏直下型地震をはじめとする今後起こりうる災害に備えるため、更には近年多発する集中豪雨などの自然災害に対応するため、リダンダンシーを有する災害に強い国土軸を形成することは喫緊の課題であり、全国ミッシングリンクの解消による高規格幹線道路ネットワークの早期完成が強く求められている。

このため、平成25年度予算における「全国ミッシングリンクの整備」、「物流ネットワークの整備」予算の確保は不可欠であり、全国高速道路建設協議会では、地方の総意として、次の事項を提言する。

一、平成25年度予算編成にあたっては、地方が強く求める「全国ミッシングリンクの整備」予算について、重点要求枠も含め十分な額を確保すること

一、大都市圏環状道路のネットワーク整備等に資する「物流ネットワークの整備」予算について、重点要求枠も含め十分な額を確保すること

一、事業中区間について、従来以上のスピードをもって整備するとともに、供用までの工程表を明確に示すこと

一、未事業化区間の整備を推進するため、一刻も早く事業化のスキームを確立するとともに、計画段階評価など必要な手続きを速やかに実施し、早期に事業化すること

一、高規格幹線道路ネットワークの活用と強化のため、インターチェンジの増設、暫定2車線区間の4車線化整備、恒常的な渋滞区間の改築等を早期に実施すること

以上

平成24年11月15日

全国高速道路建設協議会

 

「中部日本横断道について語る会」早期完成求め活発に意見交換2012年11月15日

中部横断自動車道、上信越自動車道、新東名清水連絡路によって日本の真ん中を縦のラインで繋ぐ「中部日本横断自動車道」の早期完成を求めて15日、横内正明山梨県知事、川勝平太静岡県知事、阿部守一長野県知事らによる意見交換会「中部日本横断自動車道について語る会」が東京・九段北のアルカディア市ヶ谷で開かれた。

語る会に先駆けて開かれた平成24年度総会では、主催者の中部日本横断自動車道建設促進期成同盟会会長の横内知事が「ネットワーク完成は山梨、静岡、長野、新潟4県の悲願。上信越道の早期4車線化や、中部横断道の計画段階評価区間の迅速な整備計画格上げなど、課題解決に向けて連携して行きたい」と挨拶。

来賓からも「これ以上、公共事業費を削減することなく、日本のために早く繋げるべき」(佐藤信秋参議院議員)、「日本海と太平洋を結ぶことは極めて重要。たとえ政権が代わっても、中部日本横断道の重要性は変わらない」(吉田博美参議院議員)と力強い意見が挙げられた。

さらに意見発表では佐久女性みちの会の相京市子副会長、峡南女性みちの会の佐野操会長がマイクを握り、「命綱の国道52号は脆弱で生活に支障を来している」、「私たちの命の道は繋がってこそ効果がある」と訴えた。

一方、「語る会」では片山さつき参院議員が応援に駆け付け、「国土強靭化を提唱するものとして1日も早く完成して頂きたい」と挨拶。続いて、国土交通省関東地方整備局の森北佳昭局長とNEXCO中日本の廣瀬輝事業調整担当部長が担当区間の事業について説明した。

その後、川勝知事の進行により横内知事と、阿部知事が「山梨・静岡県は清水港にアクセスし、海への出口が完成する。経済効果、有事の代替路の観点からも平成29年度までにどうしても必要」(川勝知事)、「南海・東南海地震で被害が想定される静岡都市圏に救助の手を差し伸べられるという意味からも極めて重要」(横内知事)、「繋がることで周遊コースが形作られる。産業・観光振興の観点からも長坂~八千穂間の整備計画格上げをお願いしたい」(阿部知事)と県境を越えた同道の必要性について意見を交換した。

語る会に出席した国土交通省の前川秀和道路局長は「問題は、いつまでに早くつくるかということ。とくに直轄区間については有料区間に遅れないためにも予算を確保して行くことが重要。来年度予算は越年の見通しだが、皆さんのご支援をお願いしたい」と意見を述べた。

早期整備求め政策提言四国地方整備局8の字ネット整備・利用促進を考える会2012年11月13日

「四国8の字ネットワーク整備・利用促進を考える会」(発起人代表=尾﨑正直知事)は13日、国に対し、「四国8の字ネットワーク」の早期整備、JB本四高速への全国共通料金の導入などを求める政策提言を行った。

民主党陳情要請対応本部では、武内則男副本部長と同席した仁木博文衆院議員に対し、南海トラフ巨大地震による津波で国道の浸水が想定される区間にミッシングリンクが集中していることを説明。武内副本部長が「南海トラフ巨大地震への備えとして必要である全国防災枠の確保に向け、しっかり対応していく」と提言に理解を示した。

また、国土交通省では若井康彦大臣政務官への提言時に、広田一参院議員と武内則男参院議員が同席。急きょ、羽田雄一郎大臣も駆け付け、政策提言が手交された。

若井政務官はミッシングリンク解消を国交省の来年度予算重点要求の一番の柱としていることを話し、一刻も早い解消に向けて取り組んでいくこと、さらにJB本四高速について「部会を開催し、関係10府県市の要望に沿えるよう調整していきたい」と応えた。

新名神と東海環状道西回り区間鈴木三重県知事が長安副大臣に要望2012年11月12日

鈴木英敬三重県知事は12日、国土交通省を訪れ、長安豊副大臣と面談。新名神高速道路、東海環状自動車道西回り区間の整備促進、早期供用等について要望した。

鈴木知事は、中京圏と関西圏を結ぶ連携軸の強化に不可欠な新名神について「ネットワークの多重化によるリダンダンシーの確保のため、更には渋滞解消によるネットワークの強化のため、早期整備は地域の願い」と訴え、東海環状道西回り区間とともに、早期整備を要請した。

これに対し、長安副大臣は「競争力強化は重要な政策。現状のままでは、企業は海外に逃げてしまう。整備に向けては時間の戦い」と述べ、早期ネットワーク化に理解を示した。

「悲願の早期完成訴える」東九州道建設促進中央大会を開催2012年11月09日

東九州自動車道建設促進協議会(会長=広瀬勝貞大分県知事)、東九州軸推進機構(会長=松尾新吾九州経済連合会会長)は9日、都内で「東九州自動車道建設促進中央大会」を開催。沿線住民の悲願である東九州道の早期完成に向け、強力に訴えていくことを誓い合った。

冒頭、広瀬会長は「東九州道は暮らしを守る大事な道路であり、企業や人を呼び込み活力を生む道路。東日本大震災、更には紀伊半島や九州の大水害の際、高速道路で救われたことが多くあった。命の道として高速道路の必要性をしみじみ感じている」と挨拶。「平成26年度までに北九州市から宮崎市に至る区間が供用を目指すところまできたが、最後の詰めが大事。厳しい財政事情から道はまだ険しく、決して油断は出来ない」と述べ、地域が一丸となって取り組んでいく姿勢を強調した。

大会では、①国の責任においてミッシングリンクを解消するため、整備目標年次を明確にし、着実に整備を推進すること②リダンダンシー確保の観点から緊急性の高い箇所の早期整備を図ること③高速道路関係予算については、地方負担を極力軽減し、今後とも安定的に確保すること――等を骨子とする決議を満場一致で採択。関係機関へ要望活動を行った。

国交省を訪問した広瀬会長と志村学大分県議会議長は長安豊副大臣と面談。広瀬会長は「25年度予算も厳しいと思うが、防災枠として確保してほしい」、志村議長は「新たな建設国債を発行してでも、必要なところに予算をつけてほしい」と要請。長安副大臣は「高速道路は繋がってこそ意味を成す。1日でも早く開通できるよう全力で努力したい」と応え、東九州道の完成を待望する地域の思いに理解を示した。

永平寺大野道路・勝山~大野間の現場見学会開催/中部縦貫道建設促進福井県協議会2012年11月09日

福井県と沿線市町で構成する中部縦貫自動車道建設促進福井県協議会(会長=西川一誠知事)は9日、国土交通省福井河川国道事務所(岩下友也所長)協力のもと、今年度開通予定の中部縦貫自動車道・永平寺大野道路・勝山IC~大野IC間(延長約7.8㌔)の現場見学会を行った。

岡田高大大野市長、山岸正裕勝山市長、沿線関係者ら約35人が参加。勝山ICから杉俣トンネル坑口までバスで視察し、担当者から同自動車道の概要説明を受けた。その後、大袋トンネル付近までバスで視察し、小矢戸トンネル坑口へ移動。同トンネル坑口から大野ICまでの工事状況について説明を受けた。

また、同協議会と福井県道路協会主催で午後1時30分から、福井商工会議所国際ホールで、財団法人国土技術研究センターの大石久和理事長を招き、講演会を開催。

西川知事をはじめ、岡田大野市長、山岸勝山市長、沿線関係者らと、福井大学の学生ら120人が参加。

大石理事長は「日本海新時代のための国土政策-災害大国を再認識した国家存続計画-」をテーマに講演を行った。大石理事長は「国内のデフレ脱却のために、内需拡大を促す高速道路をはじめとした社会資本整備が必要である」と強調した。

中国地方道路整備促進総決起大会2012年11月06日

中国国道協会(会長=蔵田義雄東広島市長)と道路整備促進期成同盟会の鳥取、島根、岡山、広島5県地方協議会共催の「中国地方道路整備促進総決起大会」が6日、東京都内のホテルで開催された。同大会は、中国地方が幹線道路不足や生活道路の未整備が原因で事故等による通行止めや渋滞発生で豊かな地域社会の構築を阻害、大都市部との格差が顕著になっていることからミッシングリンクの解消や災害に強い道路網の整備、災害時に広域的かつ機動的な危機管理体制の確保を柱とした5項目の決議を満場一致で採択。大会終了後、国土交通省政務三役をはじめ政権与党に要望活動を実施した。

会場には、来賓の川上義博参議院議員をはじめ河村建夫、細田博之、竹下亘衆院議員など20名の地元選出国会議員、沿線の関係市町村長ら約130名が出席。

 まず同会会長の蔵田東広島市長が「日本海側の幹線道路網の整備は、東アジアの玄関口であるのにかかわらず脆弱すぎる。中国5県の道路関係者は一丸となって防災、減災対策の面で道路整備を一層推進することが地域格差是正や地方の潜在的自立を促す。したがってミッシンリグを早期に解消して頂くことが地方の活性化となる」と実情を訴えた。

出席国会議員や来賓の紹介に続いて意見交換が行われた。そこで鳥取、岡山、広島、山口,島根4県の代表市町村長が中国地方の道路事情は、質・量ともに十分でではない」と整備推進の緊急性を訴えた。

これに対し出席した国会議員は、それぞれの立場で(道路整備の重要性は十分に認識している)とし「党派を超えて政治力を結集し、ご要望に応えたい」と決意を述べた。

この後、戸崎肇早稲田大学教授が「中国地方における交通・観光のあり方について」約1時間講演した。

秋田・山形地域連携フォーラム「日沿道がつくる東北の復興」早期整備促進訴える2012年11月01日

秋田・山形地域連携フォーラム「日沿道がつくる東北の復興」が1日、山形県遊佐町の遊楽里鳥海文化ホールで開催された。東日本大震災で二次被害にあった東北地方日本海側の復旧、復興を進めるためには、高速道路ネットワークが必要であり、特に整備が遅れている山形、秋田県境区間をつなぐ日本海沿岸東北自動車道の整備促進を訴えた。

太田薫同フォーラム実行委員長、時田博機山形県遊佐町長や横山忠長秋田県にかほ市長、山形、秋田両県の関係者ら約150人が参加。

時田町長は「未接続区間の整備促進が震災復興、安全安心なまちづくり、地域活性化に寄与すると確信する」と述べ、横山市長は「太平洋側と日本海側のダブルネットワークを早急に築くことが大事だ」と述べた。

その後、東方水上シルクロード貿易促進協議会の新田嘉一会長と、大興の慶長宏正専務取締役による基調講演が行われた。

続いて、評論家の佐高信氏をコーディネーターに、高速道路あり方検討有識者委員会座長を務める日本総合研究所の寺島実郎理事長、堀井啓一秋田県副知事、髙橋節山形県副知事と、地域との連携を主なテーマとした討論会が行われた。寺島氏は「太平洋側と日本海側をつなぐことがこの地域の重要なコンセプトになる」と指摘。髙橋、堀井両副知事は「庄内と秋田県由利本荘地域は県境部ではなく1つの圏域」「アジアとの対岸貿易拠点とするためにも日本海側で港と港を結ぶ高速道路網を築かなければならない」と訴えた。

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