3月13日に開通　九州道・桜島スマートIC上り線入口　熊本・宮崎全方向利用可能に

鹿児島県姶良市とＮＥＸＣＯ西日本九州支社が整備を進めていた、九州自動車道・桜島スマートＩＣの上り線入口が13日午後３時に開通した。今回の開通で、熊本・宮崎方面全方向が利用できるようになった。

桜島スマートＩＣは、加治木ＪＣＴ・ＩＣ～姶良ＩＣ間の桜島ＳＡに設置され、ＥＴＣ搭載の全車種が24時間利用できる。13年６月に連結許可、16年３月に工事着手。総事業費は約18億円。

同日午前、姶良公民館で開通式典、現地でセレモニーが開催され、塩田康一鹿児島県知事や湯元敏浩姶良市長、県議会議員、国会議員、ＮＥＸＣＯ西日本の松田均執行役員九州支社長など関係者48人が出席し、テープカットやくす玉を割るなどして開通を祝った。

塩田知事は「姶良市中心市街地へのアクセス時間が短縮され、企業誘致や定住人口、交流人口の増加など、地域活性化に大きく寄与する」と挨拶。湯元市長は「周辺の土地利用が進むなど、桜島スマートＩＣの効果を実感しており、本日の全方面開通を機に、ますます地域の発展に大きな役割を果たすものと期待している」と挨拶した。

桜島スマートＩＣの開通により、平松物流用地から加治木ＪＣＴ・ＩＣまでの所要時間は、一般道を利用するより約８分短縮。これにより企業誘致が加速し、雇用創出や定住人口増加に寄与するほか、緊急輸送路である九州自動車道から中心市街地や住宅地へアクセスが可能になり、津波災害時において早期支援が期待される。

また、同日午前７時、桜島ＳＡ下り線に一般道からも気軽にＳＡが利用できる「ウェルカムゲート」が同時オープンした。上り線で記念イベントが行われ、姶良市の名産品が当たるガラポン抽選会などが行われた。