国土交通省仙台河川国道事務所(松居茂久所長)は6日、三陸沿岸道路「本吉気仙沼道路」大谷海岸IC~気仙沼中央IC間(延長7・1㌔)を、3月25日に開通すると発表した。今回の開通は東日本大震災後、宮城県気仙沼市では初めての開通となる。開通時刻、開通式典は決まり次第発表。また、これまで仮称であった大谷ICは「大谷海岸IC」に、気仙沼ICは「気仙沼中央IC」に正式名称が決定。同区間に設置される地域活性化ICの気仙沼階上ICは「岩井崎IC」に名称が決定した。
「本吉気仙沼道路」の開通により、交通分散により、並行する国道45号の混雑緩和や、これに伴う所要時間短縮で国道45号を利用する企業の物流効率化にも寄与するほか、津波浸水区域を回避でき、災害時にも緊急輸送路として機能する信頼性の高い高速ネットワークを確保できる。また、気仙沼市はカツオやメカジキの水揚量シェアが全国1位であり、現在、気仙沼市や水産関連企業、流通関連企業では、水産品の輸送の効率化や販売拡大に向けた取組みを推進している。三陸沿岸道路の整備により、輸送時間の短縮が図られ、同取組みの推進を支援することから、今回の開通により、地域の基幹産業である水産業の振興を支援する。
なお、「本吉気仙沼道路」の総事業費は約255億円。