国土交通省磐城国道事務所(松田和香所長)は12日、東北中央自動車道・相馬福島道路の一部「阿武隈東道路」相馬山上IC~相馬玉野IC間(延長10・5㌔)を、3月26日に開通すると発表した。復興支援道路「相馬福島道路」(延長45㌔)で初めての開通となる。開通時刻、開通式典等は決まり次第発表。
また、これまで仮称であった相馬西ICは、「相馬山上IC」に、(仮称)阿武隈東ICは「相馬玉野IC」に決まった。阿武隈東道路は通行無料、総事業費は約370億円。
阿武隈東道路に並行する国道115号では、06年度に、落石等により約1カ月間の全面通行止めが発生し、相馬市玉野地区では相馬市内へのアクセスが寸断。災害による全面通行止めが過去10年間で14回発生している。相馬福島道路の整備により災害時の代替路が確保され、通行止めリスクを回避し、生活の安全・安心が確保される。
また、相馬港のLNG(液化天然ガス)受入基地は17年度に操業開始を予定。内陸部へ年間30万㌧以上の輸送を計画しており、相馬福島道路が開通すれば、内陸部への安定確実なLNGの供給が可能となり、相馬港と内陸部との連携が強化され、地域産業の活性化が期待される。