[caption id="attachment_10315" align="alignleft" width="300"] 大田朝山ICで行われたお披露目式。2つのラウンドアバウトが近接する箇所は国内で初。高速道路への設置も初めて[/caption]
今月18日に開通する山陰道・朝山・大田道路に設けられるツインラウンドアバウトのお披露目式が3日、大田朝山ICで開かれた。
同IC付近は計画交通量が約2800台と比較的少ないことから、信号のない平面交差点として計画。14年に環状交差点が道路交通法に位置付けられたことなどを踏まえ、15年からラウンドアバウト化を進めていた。2つのラウンドアバウトが近接する箇所は国内で初。高速道路への設置も初という“ダブル初”となっている。
お披露目式には行政や警察関係者、地元住民ら約60人が出席。集まった住民らは興味津々の様子で環状交差点に見入っていた。式典では国土交通省松江国道事務所の鈴木祥弘所長が「交通事故減少や逆走防止効果が期待できる」と挨拶し、大田警察署の岸哲夫署長は「速度が抑制され、高齢ドライバーにも優しい交差点といえる。通行ルールの周知に努めたい」と述べた。
式典後の試走では、バスに乗った参加者らが、同ICから山陰道の本線に合流。近くの朝山まちづくりセンターでは、松江国道事務所と大田警察署の職員による交通講習会も行われた。
この日、島根県土木部の佐々木孝夫部長は、「日本で初めてとなる、高速道路インターチェンジへのツイン形状のラウンドアバウト導入は、安全性の向上に向けて全国的にも大きく注目されている。朝山・大田道路の開通によって、移動時間の短縮、当地域の農産物等の流通拡大、観光振興に繋がるものと期待している」と挨拶した。