4車線化工事の優先整備区間 磐越道・安田~会津若松間 宝珠山トンネルが貫通

[caption id="attachment_15711" align="alignleft" width="300"] 区間初の貫通を祝う関係者(24年11月28日)[/caption]

NEXCO東日本新潟支社が4車線化事業を進めている、磐越自動車道・安田IC~会津若松IC間(延長71・4㌔)のうち、安田IC~三川IC間に位置する「宝珠山トンネル」(全長631㍍)が昨年11月28日、貫通した。

磐越自動車道・安田IC~会津若松IC間は、事故防止や災害時の代替路を確保やするため、国が定める〝優先整備区間〟として4車線化工事が進められており、今回の貫通は、同区間のトンネルで初めての貫通となる。

同日はトンネル坑内で貫通式典が開催され、新潟県阿賀市の加藤博幸市長や神田一秋阿賀町長ら自治体関係者と地元小学校の児童、NEXCO東日本新潟支社の矢崎敏之道路事業部長や齋藤克己新潟工事事務所長、施工者の大林組北陸支店など関係者約100人が出席。貫通点の除幕が行われると、会場から大きな拍手が沸き起こり、万歳三唱をして貫通を祝った。

宝珠山トンネルは、2023年5月から最新のICT技術を活用して掘削を開始したものの、事前調査より硬い地質の区間があり、1日1㍍しか進めなかったが、1年半をかけてようやく貫通を迎えた。

発注者挨拶で矢崎道路事業部長は「宝珠山トンネルの貫通は、今後の事業進捗の弾みになる。引き続き、磐越道4車線化の早期完成を目指し、安全と品質管理に十分注意しながら工事を進めていく」と述べた。神田阿賀町長は「人や地域との結びつきをより一層進めていけると思っている。引き続き、完成に向け無事故かつ早期に竣工して頂きたい」と挨拶した。

NEXCO東日本は、「4車線化に向け、今後、宝珠山トンネル内の舗装・敷設工事などに着手するほか、別のトンネルの掘削工事を開始する予定」としている。

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