[caption id="attachment_8195" align="alignleft" width="300" caption="牧野国交副大臣に要望書を手交する内堀福島県知事ら要望団"][/caption]
常磐自動車道・東北中央自動車道・東北横断自動車道いわき新潟線の3高速道路の建設促進期成同盟会は6日、東京・千代田区の都市センターホテルで、19年度建設促進合同大会を開催した。3つの同盟会会長を務める内堀雅雄福島県知事をはじめ、沿線の市町長、来賓の池田豊人国土交通省道路局長、東潔復興庁統括官、国会議員ら関係者約80人が出席した。
開会冒頭、会長の内堀知事は、今年度の東北中央道・相馬~相馬山上間の開通や、常磐道の(仮称)双葉ICの供用が予定され、被災者や周辺地域にとって将来に向けた大きな希望になるとしながら「常磐道、磐越道においては暫定2車線区間が残っており、今夏、国で策定予定の『安全・安心計画』に同区間を位置付け早期4車線化が進むよう、一層高速道路網の整備促進に取り組んでいく」と挨拶した。
大会では来賓の吉野正芳衆議院議員が「常磐道、東北中央道、磐越道は命の道。物流等にも大いなる力を発揮する」、池田豊人国交省道路局長が「常磐道、磐越道の4車線化が進み、東北中央道が全線つながれば、日本の大動脈となる」と挨拶。続いて井関庄一柳津町長、門馬和夫南相馬市長、髙橋宣博桑折町長が磐越道、常磐道、東北中央道について意見発表を行い、整備促進を訴えた。
最後に髙橋桑折町長が①【常磐道の機能強化促進について】いわき中央~岩沼間の暫定2車線区間について、いわき中央~広野間及び山元~岩沼間の4車線化と広野~山元間の付加車線工事の早期完成、残る暫定2車線区間について「高速道路における安全・安心計画(仮称)」において優先的に整備する区間に選定し、4車線化の早期着手を図ること。②【東北中央道の整備促進について】復興支援道路「相馬福島道路」の一日も早い全線供用を図るとともに、完成後は国により管理を行うこと③【東北横断自動車道いわき新潟線の機能強化促進について】会津若松~新潟中央間の暫定2車線区間について三川~安田間の付加車線工事の早期完成、残る暫定2車線区間について「高速道路における安全・安心計画(仮称)」において優先的に整備する区間に選定し、4車線化の早期着手を図ること。④来年度において、高速自動車国道をはじめとする真に必要な高規格幹線道路の事業を推進するため、所要の予算を確保すること――等を骨子とする合同大会決議案を朗読。満場一致で採択した。
大会終了後、大会決議を携え、内堀知事ら要望団は、国土交通省や財務省、NEXCO東日本を訪れ、要望活動を実施。国土交通省では牧野たかお副大臣と面談し要望書を手交した。内堀知事は暫定2車線区間の常磐道、磐越道の全線4車線化や相馬福島道路の早期全線供用を訴えた。
牧野副大臣は、今夏、優先的に4車線化に着手する区間を選定する上で、できれば福島県区間を盛り込みたい意向を示した。