8月19日　京奈和道「大和御所道路」御所南～五條北間が開通　和歌山JCTにつながる

京都、奈良、和歌山の３府県を結ぶ京奈和自動道のうち、「大和御所道路」御所南ＩＣ（奈良県御所市條）～五條北ＩＣ（同県五條市居傳町）間（延長７・２㌔）が８月19日午後５時に開通した。今回の開通で、橿原高田ＩＣ～阪和自動車道と接続する和歌山ＪＣＴ間延長61・７㌔がつながり、和歌山を経由して、関西国際空港や和歌山南部へのアクセスが向上する。御所南ＩＣ付近には、京奈和自動車道で県内初の休憩施設「御所南ＰＡ」が新設された。

御所南ＰＡで開催された開通式典には、荒井正吾奈良県知事、東川裕御所市長、太田好紀五條市長、地元関係者ら約３５０人が出席し、テープカットやくす玉割り、開通区間の通り初め等で、開通を祝った。荒井知事は「京奈和自動車道は和歌山の方は全通した。奈良から京都に抜けるまでには、橿原～高田、郡山～奈良、奈良から北のトンネル３つの区間が残っており、これを早期に完成させることが重要だ」と挨拶した。

今回の開通区間は、２車線、通行料金は無料。五條市中心部から第３次救急医療機関の奈良県立医科大付属病院への救急搬送時間が開通前に比べ、約17分短縮し、搬送患者の負担軽減、救急医療活動を支援するほか、沿線地域には新たな企業立地が進展。地域へのアクセス向上で、企業立地のさらなる促進、雇用拡大が期待される。

開通に先立ち午前10時から、御所南ＰＡから往復２㌔をウォーキングするイベントが行われ、地域住民ら約２千人が参加した。