NEXCO西日本九州支社ほか２社と日本砕石協会「災害対策協定」を締結

ＮＥＸＣＯ西日本九州支社（廣畑浩司支社長）他２社と日本砕石協会九州地方本部（本部長＝才田善之・才田砕石工業代表取締役）は９月18日、「災害時における高速道路の災害等応急対策の協力に関する基本協定」を締結した。

この協定により、災害復旧工事に不可欠な砕石の安定供給が図られるほか、砕石業者が保有する大型重機が迅速に提供され、土砂やがれきの撤去作業が円滑に進むことになる。ＮＥＸＣＯと日本砕石協会の協定は初めて。熊本地震や、平成29年７月九州北部豪雨などを教訓に、今春から検討が進められていた。

九州支社で行われた調印式には、廣畑支社長、才田本部長に加え、西日本高速道路メンテナンス九州の北田正彦代表取締役社長、西日本高速道路総合サービス沖縄の藤澤茂樹代表取締役社長が出席し、協定書に調印を交わした。

今後、日本砕石協会九州地方本部福岡県支部を皮切りに、傘下の各県支部と、ＮＥＸＣＯ西日本九州支社高速道路事務所等との間で細目協定が結ばれ、①災害等に起因する土砂や雪、または資機材等の仮置き等ヤードの提供、②被災した所管施設の応急対策に必要な建設機械、資材の提供等協力体制が具体に協議される。

才田本部長はこの日、「砕石事業者は資材提供だけでなく、仮置き場としてのストックヤード提供等を通じて災害復旧に貢献できる。協定は、これを多くの人に知ってもらう契機になり、我々事業者の心構えも変わる」と述べ、砕石事業者の地位、モチベーション向上に向け引き続き取り組む構えを示した。