NEXCO3社22年度事業計画3月30日認可 高速道路事業に2兆8919億円 リニューアルプロジェクト着々と

高速各社は、高速道路株式会社法第10条に基づき、2022年度事業計画を国土交通大臣に申請、3月30日付で認可を受けた。NEXCO3社の新設・改築費は2兆8919億円、大規模更新・修繕費に4314億円で、ミッシングリンクの解消、リニューアルプロジェクトの更なる推進を目指す。

東関道等を推進 東日本

NEXCO東日本は、22年度事業計画によると、事業全体として総額9498億円を計上。このうち高速道路事業は8959億円で、東関東自動車道など計5道路85㌔の新設や関越自動車道など計20道路229㌔の改築に4218億円を充てる。

維持、修繕、災害復旧は4186億円で、北海道縦貫自動車道など計33道路3943㌔の事業を計画している。福島県沖地震で被害を受けた東北、常磐自動車道の復旧事業予算は含まれていない。大規模更新・修繕には555億円を予定し、北海道縦貫自動車道など計24道路336㌔で着手する。

高速道路以外の事業には539億円を充当する。管内318カ所のSA・PAの管理に112億円、受託事業に414億円等を予定している。

資金計画では総額6241億円を社債の発行や民間金融機関からの借入金等から調達する予定。収支予算については、当期純利益でマイナス126億円発生する予定。

更新2468億円 中日本

NEXCO中日本は22年度、高速道路事業に9880億円を投入し、高速道路の新設・改築や大規模更新等を推進する。休憩所の建設・管理や受託事業等は570億円を予定している。

高速道路事業のうち、新設・改築には2711億円を充て、4道路94㌔の新設と10道路39㌔の改築を進める。本事業年度内では、今月16日に新東名高速道路・伊勢原大山~新秦野間13㌔の開通が予定されている。

高速道路の維持、修繕、災害復旧その他管理については、適正かつ効率的な維持管理や道路施設について中長期的に管理するために必要な修繕を15道路2170㌔で実施するため、4682億円の事業費を予定。大規模更新・修繕には事業費2486億円を計上。11道路326㌔で事業を進める。

高速道路事業以外の事業では、関越自動車道と中央自動車道の受託事業に405億円、新東名・秦野丹沢SAなど4カ所の建設と管内205カ所のSA・PAの管理に140億円を投入。トラックターミナル事業、コンサルティング事業、旅行業や道路占用施設活用事業などを展開する事業費として26億円が計上された。

資金計画では7957億円を借入金等で調達する予定。当期純利益は約1億円となる見込み。

新設に新名神など 西日本

NEXCO西日本の22年度事業計画によると、全体事業費は1兆301億円。内訳は高速道路事業が1兆80億円、高速道路事業以外の関連事業が221億円。新名神高速道路や京奈和自動車道(大和北道路)の建設など高速道路の新設・改築に3416億円を充てる。

新設は新名神の大津~城陽間(延長25㌔)や八幡京田辺~高槻間(同10㌔)、第二神明道路神戸西バイパス(同7㌔)など55㌔で整備を進める。改築は新名神・甲賀土山~大津間(同28㌔)の6車線化や舞鶴若狭自動車道・大飯高浜~小浜間(同11㌔)の4車線化など176㌔で工事を継続する。

維持、修繕、災害復旧その他管理には5391億円を充当し、大規模更新・修繕事業には1273億円を投入。24道路326㌔でリニューアルプロジェクト工事等を実施する。

高速道路事業以外の事業では、新名神・大津SAなどの建設や管内304カ所のSA・PAの管理に118億円、受託事業に86億円、その他事業等に17億円を予定している。

資金計画では7817億円を民間金融機関からの借入金等で調達する予定。当期純利益7億円を見込んでいる。

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